「は、ハロー。えっと、どうも。あー、あのね?平和にいこうよ。俺は、その、平和主義者なんだぜ。君を傷付けるなんてことしない」
【名前】
コードネーム/Auricula(オーリキュラ)
本名/Kuranosuke・Niwata(庭田 蔵之助)
「だってここは、英國、だし。入其俗従其令、って言うでしょ。ごめん、ここでは通じないんだっけ」
「俺の本当の、名前?えーっと、秘密。いつか、教えてあげる、ね」
彼は明らかに東洋人であるにも関わらず、名を秘匿する。郷に入っては郷に従え。ただそれだけの、理由。本当の名は、彼の懐に入り込んだものにだけ教えられる。
【年齢】26歳
【性別】男
【所属】M.O.D (マジェスティ・オブ・ディストラクション)
【性格】
極めて温厚と言っていい。いつもにこにこと穏やかな笑みを浮かべており、それが崩れることは滅多にない。自称、平和主義者の名は伊達ではないのだ。そもそも、血腥いことは苦手。人殺しも好きでしているわけじゃあ、ない。武器なんか持ちたくないし、話し合いで事が済めば良いといつも思っている。だって人を殺したって無駄じゃないか。それで上手くいく時もあれば、死んでも意味がないときもある。というか、後者が圧倒的。だから無益な人殺しはしたくない。ほら、なんという素敵な平和思想。なのになぜ、彼らは武器を持って歯向かわんとするのだろう。
「俺、だって、平和主義者だぜ。喧嘩なんかしたくない、よ」
「だからさ、ほら。話し合いで解決できない?そうじゃなきゃさ、あー、ほら。正当防衛、しなきゃいけなくなる」
「人が死ねば、事が解決するのか?なら、俺はとっくに、お前のことを殺してるよ。……なんてね、俺、そんな実力ないし」
辿々しいクイーンズ・イングリッシュ。発音も少し歪で、吃ることも少々。特にアールの発音が苦手らしく、生粋のクイーンズ・イングリッシュには遠く及ばない。これでも昔よりは大分良くなったとのことで、語学の毎日を繰り広げているのだとか。特に聞き取ることは随分と上手くなった。こんな経緯もあって、少し言葉足らずになってしまうこともあるかもしれない。会話するには十分な語彙は持ち合わせているが、如何せん母語では無いのだから、仕方ないと諦めている節もある。けれどあくまでこれは、ここで生きていくために身に付けた術。同郷の人間が居たのなら、また別の角度から見た彼が、垣間見えるのかも。
そう、彼は日本人。東洋の島国、マルコ・ポーロによって黄金の国ジパングとさえ呼ばれた閉じた国からやってきた人間。彼はどうやら、英國に移住してきた様子。しかし、周りには似た境遇の人間はいない。そのお陰で、彼は東洋人には少し親近感が湧くのだとか。東洋民族の衣装であったり、清国の衣装には興味津々になることもある。もちろん、英國文化にだって興味津々!閉じた国であった影響か、そもそも日本人の性分からか、異文化に大層興味を示す。誰かには馴染み深くて普通のものであっても、彼には普通じゃない。目に映るもの全てが新鮮で、笑みが止まらないとはまさにこの事。だからか、彼はいつもどこかにふらっと訪れたり、見聞したり、様々なことをしていることが多いようだ。
「ハロー、ハロー。どうか、聞き取りにくくても、許してね」
「お前とただ、話したいだけなんだ。そのために、頑張ってこれ、覚えたんだぜ?」
平和主義者、日本人。この要素だけだとどうも彼はこの不穏でイカれたロンドンで喧嘩を吹っ掛けられやすい、が。彼は決して戦わないとは言っていない。元は侍の国、気性は穏やかであれど気狂いの血は混ざっている。むしろ、この国の価値観ではよく分からない観点から、気狂いになる可能性もある、かもしれない。ともかく、彼は決して人を殺さないわけではない。だって、生きていたいもの。平和主義者だから、一度通告もする。それでも襲いかかるというのならば────────。
「あーあ、あーあ!何でそんなこと、するのかなぁ!殺すしか無くなる、だろ」
正当防衛と称して、貴方を殺しにかかるだろう。せめて平和主義者らしく、最も苦しまずに済むように、首を切り落とそうとする。抵抗すればするほど、残忍さを増していってしまうのはご愛嬌。首斬りだけじゃ殺せないと判断してしまったが故に、手段を選ばなくなっただけである。
「これでも、殺戮とかは縁が無い、んだけど」
「こういうときは、仕方ないよ、ね」
彼は、M.O.Dの中でもちょっと可笑しい人。気性が荒く、上下関係がボスか幹部か構成員か、それくらいしか徹底していないこの組織の中でだいぶん奇怪な人間のよう。ギャングが平和主義を謳うとは?と思われることも多ければ、舐められて喧嘩を吹っ掛けられることも多々あるようだ。だがしかし、彼は殺すことに躊躇がない。何故なら、修羅の国生まれだから。そして彼の出自が、そうさせるから。単に喧嘩を吹っ掛けただけなのに、死に一歩近付く所か三途の川、なんてことも多いという。
【容姿】
「若い?そう?……あー、でも。見た目通り東洋の人間だから、童顔な自覚は、……うん、多少はあるな」
とはいえ、この時代に年齢制限なんてものは存在しない!19世紀ロンドン、そこは子供でも酒を買うことができるし、煙草も金があるのならいくらでも吸える。だからまぁ、大人か子供かなんてどうでもいいことではあるけれど───まぁ、元服済の身からすれば、大人で見られたいのは仕方ないだろう。幾分か若く見られる分には良いのだが。しかし彼は如何せん、お国柄かあまり筋肉が多いわけでもなければ身長が高いわけでもない。身長は167センチ、当時の日本の平均身長的に妥当どころか高めのライン。だがしかしここは異国、すっかり高いとは?という次元に落ちてしまっている。
ここでは珍しい艶のある黒髪は、英國らしく散切り頭に。長かった髪は切り落として、スッキリしたが代わりに少し跳ねた髪になってしまったようだった。前髪も分け目を考えずに切ったのか、多少無造作になっているが、目にはかからないから良しとする。水をつけても治る様子はなかったため、諦めてこのままにしている。目の形は三白眼、嵌る瞳は光の反射によっては琥珀色にも見えるほど明るいもの。琥珀から覗く瞳孔はほんのり小さめで丸い。眉は垂れ下がっていることが多く、それがよく言えば彼を柔和に、悪く言えば舐められるような雰囲気を醸し出させる。頬にぽつんと小さな黒子があるのが特徴で、肌はきめ細やかであるものの、東洋人らしく象牙色だ。
服装に関してはいつもシャツに、蝶ネクタイであったり最先端ファッションであるネクタイをつけていたり、その時によって変動はあれど中産階級レベルの衣服を身に付けている。ズボンは黒であったり、灰色であったり。そして磨かれた革靴を着用する。季節によってはフロック・コートを羽織ることも多々ある様子。また、手はしっかりと黒革の手袋で覆っている。時には、男にしては珍しくオペラグローブを装着していることも。どれも、組織の色・『黒』を心掛け、いつだって彼は、そこに馴染むことを目標にしている。しかし、彼の正装は黒を基調とした小袖に羽織物、下駄といった和装。正式な場であったり、着て欲しいと頼まれたりした時だったりすると、彼はそのような格好になることもある。もちろん、それは必ずではなく、時には上等なスーツの時もある。小袖を着用するのは本来正式な場では着ないものであり、袴を出すのは少々面倒だという理由だからとか。
【持ち物】
「あんまり物は持たない方。だって、物珍しいものが多いと目をつけられる、と思うし……」
但し、それらは良く長く保つもの。品質も良ければ、整備は得意だから。少数精鋭って言うじゃない?
〇日本刀
家にあった打刀と脇差をそれぞれ一本ずつ。適当に蔵から取ってきたため、お気に入りの物を持ってきたわけではない。しかし、大分斬れ味が良くすぱっと切れてしまうらしい。実は二刀流に扱えるだけの実力はある。二天一流を昔習いに行ったことがあったらしいが、あまり長い期間道場に在籍出来なかった模様。
〇回転式拳銃 コルトM1851ネイビー
最近の流行りに乗って新調してみたリボルバー。これからの時代は火縄銃ではなく、このような銃だとお偉方も言っていた。狙いを定めるのは得意ではないが、最近よく使うのはこの武器のようだ。裏路地は日本刀をぶん回すには狭すぎる。お陰様で、弾丸を素早く装着できるようになったとか、何とか。
〇水
漆が塗られた竹筒には、いつもたっぷりと水が入っている。どうやらこれは生命線の様で、彼はいつも水を持っている。彼の身近な人曰く、「水が無いと死んでしまうのですよ」だそう。綺麗な水を求める傾向があり、ロンドン市街地の産業革命の副産物である汚水にはほんのり嫌な顔をしてしまうのだとか。裏ルートで新鮮な水を買いつけている。
〇小さな筒
懐に入っている、小さな小さな筒が二本。片方は、揺れればからんころんと奇妙な音を立てる。もう片方は、かさりと何かが触れ合う音が僅かに聞こえる、かもしれない。
【能力】
『花喰』
「兄上はお留花だったが……、俺は別に、出来損ない、だったしなァ」
「俺なんて、道端にいる地味な花喰らいだよ」
先天性の能力。一家がその道の能力者を代々輩出してきたため、彼にも施されただけ。日本国内でも一部の有力層にのみ伝わる普通の人間と異なる摩訶不思議の力は、重宝され、裏側でしばしば使われることになる。
そのうちの一つであるこの能力は、単純に言うと、体から生える花を食んでその花の効果を増幅させて自分の体に反映させるというもの。しかし、体に生える花はそれぞれ適性があり、一人につき一種しか生えることが出来ない。例えば、菊の花であれば菊の花以外のものを身に咲かすことはできないし、彼のケースだとその花が竜胆になる。体の相性によって定着する花が変わり、それが毒花のときもあれば、薬になる花である場合もある。お家で求められるのは前者であり、そして彼は後者の存在だ。
彼自体の能力の開示
壱、体に根を張り、特に首から臍あたりを中心として、体中に花を咲かせる。その花びらを喰らうことで、彼は自身の体の回復力を異常に高めることが出来る。彼の花は本来の花の効能以上の効果を発揮し、解熱や健胃薬、消炎だけでなく傷を早く治す、鎮痛、血止めなど様々な効果を見せる。ぱっくり開いた傷は、深くなければみるみると塞がっていくだろう。とめどなく流れていた血は、ぴたりと止んでいるかもしれない。しかし、花を多く喰らった分だけより早く治る訳でもないため、花をひとつふたつ喰らうだけで十分である。
弐、軽傷であれば、花を喰らえばすぐ完治することもある。しかし、重症時に花を喰らっても、回復促進はするもののすぐに完治できるわけではない。あくまで、花によってより活発的に回復促進がなされているだけである。重症であればあるほど効き目は遅く、また瀕死、もしくは死ぬ一歩手前の傷をすぐに治すことも出来なければ、花を喰べたからといって生存できるわけでもない。あくまで、これは薬である。小さな傷であれば莫大な効果を齎すが、傷が大きくなればなるほど、時間がかかるし絶対に治るという見込みも確実性を失う。
<目安>
〇軽傷であれば、1d3ターンで完治
〇中傷であれば、2d5ターンで完治
〇重症以降は、1d3で1の場合のみ、状態が少々回復した様に感じる(但し、然るべき治療を受けないと死ぬ可能性は大いにある。)
参、種を食べることで花を咲かす。体に根が深く張っているが、それを引き剥がされると激痛が走り、完全に根まで引き抜かれると能力自体が一時的に使用不能になる。次に使用できるようになるのは、種を飲み、体に花が咲いてから。『一ヶ月から二ヶ月』はかかると見ていい。その際、一度に食べる種は五粒程。種や花びらは小さな筒に入れて保管してるよう。花は採ったその日しか効果が無く、次の日に喰らっても効き目は無い。
肆、乾燥に弱いため、水をこまめに補給しないと身体中の花が萎れて枯れてしまう。身体中が水を求めるため、四六時中水を飲んでいる姿が確認できる。もし枯れてしまうと効き目が全く無くなってしまうため、初めから育てる羽目になってしまうためである。ある程度日光を浴びないと同じことが起きてしまうが、水分を補給しないことよりかはまだ重要性は高くない。また、火に弱く、燃えてしまいやすいため火には注意している、とのこと。
<目安>
〇三ターンに一回水を飲まなければ体が乾燥し始める。一回目で先端部の花が枯れる。二回目で中心、三回目で全ての花が枯れる。
→九ターンで種の飲み直しが発生し、最長二ヶ月能力が使用不可能になる。
→途中で水を飲んだ場合、1d2で偶数が出ればカウントが初めから、奇数が出ればカウントがストップされる。その後一日、水を飲み忘れなければ翌日のカウントはリセットされる。
〇日光は一日に一時間以上浴びる必要があり、一日浴びないと先端部の花が枯れる。後は水と同じ仕組み。
伍、この花を人に与えることもできるが、効能は彼が服用した時よりかは劣る。例えば、彼の傷が5秒で塞がったとしても、他人が服用すると10秒から15秒程かかる、といったような具合だ。しかし、一時期とはいえ回復状態が異常になるため、逆に体のホルモンバランスや回復機能がおかしくなってしまったり、依存性を持ってしまったりすることもあるため、あまり人に多用しないようにしている。
<目安>
服用一回に付き1d5を振る→偶数の時に依存度が一、上がる。 依存度の上限は二十。
依存度一から十は、花の存在が頭にチラつく程度。
依存度十から十九は、花を喰いたいとふとした時に思うようになる。
依存度二十は四六時中花を喰いたいと思うようになる。
【過去】
「俺はお国のために生まれたはず、だったのに」
「その役から、逃げてしまった」
「兄上に、全て押し付けてしまった」
庭田家とは、日本の中でも有数のお家である。イギリスで言うところの上流階級と言っても過言ではないだろう。その分家筋の次男として生まれた、彼は良いとこ出のお坊っちゃんである。
庭田家の家業は神楽。しかしそれは本家筋の方。分家である彼らの生業はもっぱら花だったという。しかし、いつしかその花の育て方が段々と変貌していった。原因は言わずもがな、能力者という存在である。御国と近しい立場であった庭田家も、秘密裏にその存在を知り、能力者を欲しがったのである。お国のために、使える能力者を作ろうとし、結果出来たのが今の庭田家分家の体制である。
幼い頃がら様々な種を口に入れられる。期待されるのは毒花の発芽。毒花の能力者を増やして、今の日本をより更に強いものにしようとした、らしい。
兄上はその最高傑作であり、現在のお留花だ。
兄上に咲いた花は毒空木。猛毒で人を死に簡単に至らしめる最高級の花。
それに対し、私に咲いたのは竜胆の花。求められたものとは真反対で、薬になる花だった。そのせいもあって、兄上が異常なまでの監視体制の中、世を過ごしているのを知っていた。兄上がお国の犠牲になってしまったことを幼いながらに悟ってしまった。
十九世紀日本。それは、動乱と変動の時代。海の向こうからやってきた国と戦い、幕府と政府が戦い、武士と兵士が戦う。もちろんそんな中で兄上が使われないわけがない。
けれど反対に、どこまでもどこまでも、私は出来損ないだった。覚えたのはもはや時代遅れの剣の技。咲いた花は薬となるから使えなくはないが、求めている理想形が居るのだから、どうしても存在は薄くなってしまう。
屋敷でぽつんと、立つことしかできなかった。兄上のために役に立とうとして、けれどそれはどうも難しい。私は、兄上に自分の花びらを差し出すしかなかった。どうか、これを食べて元気にならないかと幼いながらに思っただけ。回復の手立てもある、毒では死ねず、自死も選択できないという最悪な状況を作り出すことにも成功してしまった、が。別に、彼も兄上も気付いていないのだから、それで良いのだ。こうやって育ってきたから。諦めもある。兄上さえどうかと願うことしか出来ない自分の弱さを笑うしかない。それでも、兄上は優しく私の頭を撫でて、一緒に生き延びようと声をかけてくださるから。
「 ここが、理想郷。例えどんな地獄の底であろうとも、兄上に付き添えるのは、きっと私、わたくし、わたく、し、だけ? 」
あれ。ならば何故、わたくしは、私は、俺は船に乗っているのだろう?そう、逃げ出したから。私が弱いせいで、兄上が私を逃がしてくださったから!どんな地獄でも共に生き抜くと誓ってくださった兄上の慈悲で、俺は逃がされた。齢は十と八つ。十分な大人であり、利用され搾取され続けた人生を送っていた私を、兄上は憐れみ、憂い、そして動乱を利用して逃がすことにしたらしい。よほど、兄上の方が搾取されていたというのに!なんという善人だろう!そんな善人を、私は置いていくというのか。帰らせろと、叫ぼうとした。何ならすぐに帰りたかったとも。私は知っている。兄上が、家で出来損ないとされた私を大事に思ってくださっていたこと。私は、俺は、知っている。兄上が、兄上の力を使わない平穏な世を望んでいること。
─────俺は、知っている。兄上が本当は、外の世界に行きたかったこと。
だから、俺はこの国で生きてみることにした。兄上の代わりに、様々なことを見て学んで、そして、
「 嗚呼!意気地無しめ! 」
そう叫ぶ刺客を、また切り捨てる。
「 歎きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る 」
【備考】
どうしてM.O.Dに加入したのか?:政府と国家の繋がりを恐れたため。彼の家は名家である。政府とのパイプも強い家であるからこそ、王家が認めるマフィアに加入することで何らかの干渉があるのかもしれないと恐れてしまった。もしかしたらその特性を逆手に取れば、今よりも安泰であったのかもしれないが、それはもはや夢物語。彼が惹かれたのは、“年齢・出自・思想一切の制限を持たない”というもの。だからこそ、彼はコードネームを用い、身分を隠し、“日本からの移住者”として、組織に籍を置いている。とはいえ、所作は家での手習いや作法のせいか、綺麗であるため分かる人には身分がそれなりに良い出であることは分かるかもしれない。ついでに言えば、ボスに従うのは慣れているためかあまり意識したことは無いようだ。
一人称 俺、もしくは私
二人称 お前、君、貴方
三人称 お前ら、君達、貴方方
好物:目新しいもの、機関車、蒸気船、水、新鮮な果実
嫌物:不味い水、不味いご飯、火
誕生日:10月13日
イメージソング:
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【SV】
「ハロー、ハロー。どうも、俺はオーリキュラ!よろしくどうぞ。…… 勘が良い、ね。そうだよ、俺は東洋の生まれ。清国付近、の生まれなんだけど。だから色々、教えてくれる?」
「 ね、ね、これはなんていうものなんだろう。気になる、し、よく分からない!こういったものは大好きでさ、でも、ここは進んだものが、多すぎる。頭が混乱してきちゃう、な 」
「 なるほど、ね。全く先進国サマってやつは、凄いものを作っていらっしゃる!特に、蒸気機関車、ってやつは最高だね。あれなら、何度でも乗れるよ。何度でも、だ 」
「 うーん、と。俺は平和主義者だぜ?あー、止してくれ、そんなお前に、被害を加えたいわけじゃ、無いから。ここからすぐ、いなくなってくれればいいだけ 」
「 能力者、っていっても、なァ。俺は出来損ないだし、まぁ、他の人よりかは体は丈夫、だけどね?他に凄い人、居るだろうに。何で俺、かな。わからない 」
「 喰べる?花。……冗談、だよ。だってこれは、俺の食糧。俺が喰べるものだから、お前には喰わせない。そんな機会が、無いことを祈っておいて。これ、すっっっごく苦いんだぜ 」
【募集関係】
〇恋仲、もしくは恋慕を抱いている/男女問わず 一名
「 “思へどもなほぞあやしき逢ふことの なかりし昔いかでへつらむ” 、なんて、ね。“全く、狡い御方だ。” 」
〇本名を知る程の仲/男女問わず
「 この名前、お前には教えてあげる、ね。御前に、トクベツ。それ程の仲、でしょ?……なぁ? 」
〇ちょっぴり苦手
「 えっ、と……、いやいや、俺、平和主義者だぜ。嫌いとか、苦手とか、無い……はず…… 」
〇英國の知識を与えてくれた先生/一名
「 先生!先生、これは一体何なの、かな。見たことないんだ! 」