生来の負け犬
「(カリカリ)はーいどうもー。一応花屋って名前でやらせてもらってるモノでーす。」
「本日はよろしくお願いしまーす。(カリカリ)」
【名前】
Ethan Forster(イーサン・フォスター)
【異名】
花屋(florist)
【年齢】
27歳
【性別】
男性
【所属】
マジェスティ・オブ・デストラクション(M.O.D)
【表向きの職業】
フラワーショップ店長
【性格】
「(カリカリ)俺ほど素晴らしい性格をしてる人間は居ないよ!」
「そうだなぁ、2000年くらい前に俺が生まれてれば、俺聖書に載ってたかも。(カリカリ)勿論、みんなに迫害されて神様の姿を拝む側で!」
常軌を逸する言動が多く、考えが読めない。普段から白々しいというか、気分を逆撫でする態度や人間性の欠如した振る舞いが多く、関わるだけで気分が悪くなる。
そんな彼だが仲間思いな所があり、決して仲間に暴力を振るわない。というのも彼の過去が関係していて、繋がりというものを無意識に大事にしている。
【容姿】
身長、体重は184cm・74.5kg。
金髪碧眼、髪型はウルフカット。その白い肌年齢は永遠の17歳。
黒い眼帯で右目を隠しており、左耳は夥しい量の黒いピアスで飾られている。
白いシャツに黒いジャケット、黒いズボン、安っぽいサンダル。右手だけ黒い革手袋を着用している。
眼帯の下は眼球が無い。
裏社会の花屋らしく、限りなく「アレ」に近い甘い香りを常に纏っている。
「この眼はねぇ、昔ちょっとしたヘマをやってね。まぁ新人特有のミスだよ。この程度で済んで良かった!(カリカリ)ん?何をやらかしたかって?まぁ、うっかりってやつだよ。うっかり。」
「(カロン…)……、この香りの正体が知りたかったら、4時20分頃、うちにくると良いよ。710枚の花びらで歓迎してあげるよ。」
【持ち物】
「持ち物はねぇ……、(カロ…)ポケットに入る程度だね。」
「カリカリ…、ん、これ?角砂糖。1つ食べる?あげないけど。」
ナイフ:切れ味はそれなり。
カバン:至って普通の斜め掛け鞄。
角砂糖:カバンに詰め込んでいる。普通の角砂糖だが、彼の命綱。特注品で極度に甘い。
金目の物、貴重品は持ち歩かない。持ってたって盗られるし。
【能力】
「俺の能力はね、とっても優しさに満ち溢れてる。(カリカリ)」
「まるで俺の性格を表したかのような能力だね。(カリカリ)」
『 畏怖と憎悪(ギフト・オート) 』
〈効果〉
自身を中心とした半径30m以内に居る生物に自身の生命力を送り付ける能力。
イーサンに近付けば近付く程、範囲内に対象が少なければ少ないほど、より多くの生命力を流し込まれる。直に触れたのなら、瀕死の状態からでも生命維持は出来るだろう。
また、生命力が生物へ過剰に流れ込んだ場合、まず感覚の暴走が始まり、その後過剰な生命力が細胞の代謝を超促進し、その生物の内部に高熱を発生させる。時間はかかるが体温を40℃以上にさせる事も理論上は可能。
〈代償〉
範囲内に誰かがいた場合、自身の生命力が常にその対象達に送られてしまう為、彼は絶えずエネルギー補給をする必要がある。1ロル中に角砂糖、または栄養源となる食事を摂取する事ができなかった場合、即座に栄養失調を引き起こす。その後も摂取しなかった場合は、身体の何処かが欠損し始める。
〈能力備考〉
既に死んでいる物に対しては生命力が送れない。
死んでいる肉体は、現世に生命を留める器にたり得ない。
「仲間は絶対死なせないし、憎むべき敵であっても、無闇に殺したりはしない。俺ってほら『優しい』からさ?(カリカリ)」
【過去】
「べーつに俺の過去なんてそんな大したもんじゃないよー?(カリッ)」
「んー。そうだなぁ、あー。(カリカリ)ちょーっと悪い所に身を置いてたくらいだね。」
勝手に弱っていくというハズレもハズレ、大ハズレな子供を産んだと勘違いした彼の両親は、彼を孤児院の前に捨てていった。
その後、孤児院に拾われた彼は成人するまで院に身を置き、成人後、何も持たずに街へ出た。この間、能力の事は完全に伏せていた。角砂糖一個で対処出来ると知ったのもこの頃。
日雇いの仕事で生計を立てていたが、それは禁制品の運び屋という完全に違法な仕事で、いつ処罰の対象になるのか分からない日々を送っていた。
遂にその日はやってきて、運悪く彼は巡回中だった警官に禁制品を所持している所を見つかってしまう。いつも通りやり過ごそうとしていた彼だったが、運の悪さは続き、落下してきた鉄柱に警官が巻き込まれてしまう。
彼的にはこの警官が死んでも別に問題はなかったが、死体が見つかれば少なからず事件が表に晒されて、捜査の手が自分に及ぶだろう。だからここで死なれるのは面倒くさい。
彼は自身の能力で警官を助け、人気のない所に上手いこと誘い出して、かなり手こずったが、33時間と33分掛けて殺害に成功する。
運び屋の仕事もやめ時と考えていた彼は、最近台頭してきたギャングの存在を思い出す。
ちょうど手頃な死体もある。
「あの時は、そうだな。どうせなら大勢巻き込んでやろうと思ってただけだよ(カリカリ)。」
「あぁ、今は違うよ?(カロカロ)みーんな俺の大事な仲間だし、もし何かあったら俺が守るつもりで頑張らせてもらうよ。うんそう、頑張るだけ。」
M.O.D加入後も、こそこそ隠れて暮らすのは嫌だったので、自分の周りでは花が枯れない性質を活かして、花屋(隠語)を営むことにした。表向きは貴族御用達の草花栄養剤のうち、規格から外れた物を安価で仕入れて薄めて使っているという事にしている。
【備考】
「あぁ、ダメだまた君を殺せなかった……。(カリカリ)あぁ、恨んでくれて良いよ?」
能力の関係上、生命を奪う行為がすごく苦手。M.O.Dに入る時もかなり苦労したという。
反面、何をやっても死ねないという状況を作り出す事に長けているので、必要以上に痛めつける事は得意。
…とはいえ、やはりギャングとマフィアの世界、殺った殺られたが常に蔓延る世界において、「殺った」に辿り着くまでの選択肢が少ない彼は、度々勝負に負けている。
という事で、戦闘は不向きだと理解しているので、諜報を専門としている。
「君さぁ!何回刺しても死なないのズルくない!?あ!俺のせいか!悪ィ悪ィ!(カリッ)」
「そろそろ殺さないと怒られちゃうかなァ…?でも殺せないんだからしょうがないよねェ。その分他で成果出さないと。(カリカリ)」
M.O.Dの活動の様子について、他メンバーと比べると穏健派で単独行動が多い。加入の際に少し顔を見せた幹部連中以外はイーサンが同じメンバーである事に気付いていないかもしれない。
「まぁーこれが俺のプロフィールって訳。(カリカリ)どうかな?俺って面白い人間かな?」
「あぁ大丈夫。(カリカリ)この質問に対する回答は求めてない。これはそうだな。あくまで時間稼ぎ。君が『治る』までのね。」
「あぁ、そのお願いは叶えられそうに無い。俺って優しいからさ、君のこと一思いに殺せないんだよ。(カリカリ)」
「俺はまだ君とお話がしたいんだ。どうして俺のお花屋さんをずーっと嗅ぎ回って居たのか。気になっちゃうじゃん、俺ってば善良な花屋さんなのに。(カリカリ)」
「怯えなくたって良いんだぁ。俺とは笑ってお話をしようよ。(カリカリ)」
「んー?なんでこんな事するのかって〜?そらぁ、まぁ、分かるだろ?。(カリカリ)」
「君のせいで俺の仲間たちの仕事に影響が出てる。(カリカリ)」
「言ったろ?俺、仲間には優しいの。(カリカリ)だから、君のお願いは絶対に叶えない。」
「(カリッ)俺は今から、君が出来るだけ苦しんで…、惨たらしく…、そして絶望しながら死ねる様に、最大限の努力をするよ。」
【SV(と言う名の言ってみたい台詞集)】
「(ガリッ!)よう!!俺だ!会いたかっただろう!?」
「僕は今日こそ勝ってみせるよ。(カリカリ)たまには僕だって勝者の愉悦に浸りたい!」
「勝敗的には君が勝ってるよ。完全に僕の負けさ。(カリカリ)でも君が勝つ為に払った代償を思えば、喜んで負けてやるさ!」
「俺は仲間を守れたことが死ぬほど嬉しい!こんなに嬉しいことがあるか!?……あぁ、君たちみたいな下賤の民じゃ、家族愛とか理解出来ないかなァ?その分俺からの愛を思う存分受け取ってくれ!」
【BGM】
ハンガリー舞曲 第5番 ト短調
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ヴィヴァルディ 「四季」より「冬」
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モーツァルト 「レクイエム『怒りの日』」
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